前回「歯肉退縮」の第一の原因は「歯周病」でありそのための、予防法についてお話ししました。
では今回は「歯肉退縮」について「歯周病」以外のその他の原因についお話しします
まず最初にその他の原因の中で多く見かけるのは
いつの間にか自己流になってしまった「間違ったブラッシング法」です
例えば歯ブラシの持ち方や角度や動かし方、磨く力が強すぎてしまったり、、
ご自身の「ブラッシング法」自体が長年の習慣や癖により間違っている患者さんをよく見かけます
また電動ブラシで長時間磨き過ぎたりすることで歯の摩耗や歯茎を削ってしまう事も起こります。
そのほかにも「歯ぎしり」や「不正咬合」などで歯に過度な力が加わることにより
「アブフラクション」という歯の根元のエナメル質や象牙質が部分的に割れる現象
を起こし、その部分が凹んで結果的に「歯肉退縮」を起こしたりもします。
その他にも原因として「遺伝」「ホルモンバランス」「タバコ」「歯並びやかみ合わせ」または「合わなくなった被せモノ」「加齢」などいろいろあり原因が複数重なっていることもあります。
このように「歯肉退縮」を起こすと今度は歯の下の「歯根」が見えた状態になります。
その「歯根」に襲いかかるのが以前お話しした、大人の虫歯「根面う蝕」です。次回はこの厄介な「根面う蝕」についてもう少しお話して、この一連のお話を終わりにしようかと思います。